タンザニアブルーリング
Ethmostigmus sp.
生息地
タンザニア北東部~ケニア南部(推定)
生息環境
地中~地表、サバンナ~疎林の移行帯・火山性赤土土壌 (標高1000~2000m)
推奨温度
23~26℃
※推測生息域はiNaturalist記録・飼育情報・地形データをもとにした仮説です。確定的な分布境界ではありません。
生態 / 考察
黒褐色の背板に青みを帯びた脚が流通名の由来です。青の濃さには個体差が大きく、鮮やかなメタリックブルーから淡い青灰色まで幅があります。同じ産地でも色彩がばらつく点が、この種の面白いところです。
iNaturalistの記録をまとめると、タンザニア北東部のキリマンジャロ山麓(Siha・Hai・Moshi付近)からメル山南麓、国境を越えたケニア側のLongido・Ngong・Ruiruにかけて、南北およそ170kmの帯状エリアに集中しています。標高はおおむね1000〜2000mで、どの写真でも基質が赤〜赤褐色の火山性土壌です。
アフリカのムカデというと高温の環境を思い浮かべやすいですが、この標高帯は日中は暖かくても夜間はかなり冷え込む土地です。記録は乾季・雨季を問わず1・3・4・7・8・12月と散らばっていて、「サバンナ産だから乾燥好き」というわけでもなく、中標高のある程度湿り気のある環境を選んでいるように見えます。
ぼくの環境では特別な低温期を設けず、年間一定温度で管理していたところ持ち腹の個体がそのまま産卵に至りました。地中で産卵していたようで全く気づかず、ある日突然、白いムカデ状態の幼体を抱えた姿で地上に現れました。産地に厳しい寒暖の切り替わりがないことを考えると、繁殖に大きな温度変化を必要としない生殖サイクルを持つのかもしれません。
飼育方法
温度は25℃前後、高くても26℃程度で管理しています。産地が中標高帯のため、日本の猛暑期には注意が必要です。
床材はヤシガラで、潜れる深さをしっかり確保しています。本種は地中にいる時間が長く、床材が深いほど落ち着くように見えます。下層がしっとり湿った状態を維持しつつ、表面はやや乾き気味でも問題ありません。水入れは設置しています。
給餌は地上に出てきたタイミングで与えると、ほとんどの場合よく食べます。食欲は旺盛で、しっかり食べると体に厚みが出てかなり太くなります。姿を見られる機会が限られている分、地上に出てきて餌に飛びつく場面は毎回楽しいです。
繁殖は特別な低温期なしで可能です。